Thursday, February 27, 2014

愛と月



















I love youは日本語でなんですか?

かの夏目漱石は、生徒の(漱石は教師だったので)
"I love you."の訳を「月が綺麗ですね。」と正しました。

お分かりいただけますでしょうか。
大正~昭和初期に男女が夜に空を見上げ、「月が綺麗ですね。」と言えば、
それは十分な愛しさの意思表示に他ならなっかたんですね。
(古き日本人の奥ゆかしさがよく出ていて、この話が私は好きなんです…。)

カナダでは親が子供を学校に送った時、
別れ際に親が子供に"I love you."と言い、
子供が親に"I love you, too." と言って別れます。
残念ながらこの場合、「月が綺麗ですね。」ではありませんね。(笑)

「愛してる」は?と思いの方、いらしゃるかもしれません。
漱石に正された生徒は、「我君ヲ愛ス」としていたそうです。
しかしながら、日本人はそんなことを言わない、と漱石が断じたわけです。

レストランの同僚などに"What is "I love you" in Japanese ?"
(街でカワイイ日本人にあったら言うからさぁ、教えてよ。)
とかで、よく聞かれんですよ 。

毎回返答に困ります。
次聞かれたら、“tsu- ki ga ki rei de su ne "と教えようかな?

文化の差異を、日本人であるということを、
この質問を受けると感じます。

そんな訳で「きちんと和食」の教室(おでんも含む)開催いたします。
え~っ話がまどろっこしいって?

教室は簡潔で、分かりやすくなっております。
マカロンも和カロン もご一緒に学んで下さい。

教室内容は以下です。
http://coocookingdesignstudio.blogspot.ca/p/cooking-class-schedule.html

Wednesday, February 5, 2014

パーチの塩釜焼き



























毎月フリー誌(TORJA)に寄稿して、今月号で18回目。
(早いものですね、一年半も経つんですね…)

今回始めて、他のページとリンクするという
企画に参加させてもらいました。
ザッと説明させていただきますと、
ある釣り人がアイスフィッシングで釣った魚を
料理人である私に渡して、調理して下さい。
レシピもよろしくね!的な企画だったんですよ。
(うわぁ、ラフな説明だな〜。詳細はTORJAのホームページ
torja.ca にて見てくださいね!!)

その企画自体は、ひと月以上も前から決まっていたのですが、
今年のカナダの冬はひどく寒く、雪も多い。
吹雪があったりで、締め切りは近づくのに
魚が一向に来ないという日が続きました。
(釣りやすい魚だから大丈夫とのふれこみだったのに…)
しかも調理したことのない、パーチという魚でということでしたので、
それはそれはヤキモキヤキモキ!

そして、まさに締め切り直前、
釣り人が締め切り前に釣りに行ける最後の日の、夜が更けだした。
今から企画変更?用意しておいた文は台無し?
イヤなシナリオが脳裏をよぎった。
私は諦めてビールを飲み始めた。
いい気分になり出した頃電話がなった。

釣り人が興奮した声で「釣れたよ!今から届けに行くからね‼︎」
普段穏やかなな人だけに、その興奮ぶりが伝わってきた。
曰く「ここ最近で一番本気になったよ。」とのこと。

暗くなり、周りの人たちは帰り出したとき、ようやく釣れ出したらしい。
私はその話をつまみに、さらにビールを煽った(笑)
紅潮した顔から、釣り人が相当焦ったことがうかがい知れて、
おかしかった。ビールが美味い

そんな裏事情を知ってTORJAを読んでいただくと、面白く読めるでしょうか?

ただ、届いた時はまだパーチは跳ね回っていたんですよ。
自然からの恵み、恭しい気持ちで捌き、ありがたくいただいた
酔いもそんな時は、さめますよね。

ま〜そんなこんなで良い経験だったなかな。
わたしも焦ったけど…。

Wednesday, January 1, 2014

初心者向けおもてなし料理教室

























あけまして、おめでとうございます。
本年も色々な料理をお伝えできればと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。

今年第一回目の料理教室は、
トロント日系雑誌に掲載させていただきました、
初心者向けのおもてなし料理教室。
興味のある方は、ぜひどうぞ!

––––––––––––––––––––––––––––––––

1月14日(火)もしくは、18日(土)
・絶対膨らむシュークリーム
・料理のレパートリーが増える!トマトソース裏技3品


1月28日(火)もしくは、2月1日(土)
・意外と簡単!ふわふわスフレ
プロの作るじゅわっとジュシーハンバーグ

お申し込み:goodjobnagisa@hotmail.com
時間:午前11時から約2時間 (試食会付き)
料金:お一人様 35ドル+消費税

定員に達しない場合は、キャンセルさせて頂くこともございます。
ご了承ください。 

Saturday, July 20, 2013

大使達が召されたもの。






















FBをご覧になった方はご存知だと思いますが、
先日、在カナダの政府の方宅で、
料理をさせていただく(ケータリング)機会を頂き
諸外国の大使に食事を作るという、貴重な経験をさせていただきました。

喜んでいただけようで、客席に呼んでいただいたのですが、そこで
ホストの方が私に一言・二言スピーチを!!と急におっしゃったので、
この上なくパニクったんですよ!!(本当に!!)
緊張のあまり何を喋ったかよく覚えていないのですが、
皆さん優しく聞いてくださり、あたたかい言葉をかけてくださいました。

話は前後するのですが、このケータリングの話をいただいた時に、
「いつも通りにやろう!!」と考えるました。
当たり前だと思われるかもしれませんが、
料理人って特別の時に、特別の料理を作りたくなるものなんですよ…。
よそ行きの料理というやつですね。

そんな気持ちを抑えて、
いつも通りに、使い慣れた食材でと…。
それがしいては、教室を取ってくださっている方への敬意の表れになると思ったんです。
だって料理の写真が教室と全然別のもだったら、
「ハ~ッ」って感じゃないですか??(笑)

そんなわけで、1gもレシピを変えずに
そのまま料理をお出ししました。

そんなこんなで、今回はいいレシピございますので、
料理教室にご連絡くださいと言う、
いやらし~いBlogのupなんです。
何だかスミマセン…。

Friday, May 17, 2013

ママのより美味しい??

英語が第一言語のパートナーをお持ちの方、
是非パートナーにお聞きして下さい。
まかない食を作った際に、同僚に
It was so good!! Better than my mom's.
"美味しかったわ~。 私のお母さんの以上よ。"
と褒められる?ことがあります。
(幸か不幸か、お客さんからはその言葉を頂いたことはありませんが…)
私は、素直に喜ぶべきなのでしょうか?

察しの良い方はお分かりでしょう。
日本でこれを料理人に言ったら
少し問題になると思うんですよ!(笑)
料理を生業とし、プロとしている人間に
「ママのより美味しい」
と言う勇気、私は持ち合わせていませんね~。

同僚に真意を尋ねると、最高の賛辞らしいのですが
やはり腑に落ちないんですよ。

彼らの言い分としては、食べ慣れた言わば「最高のもの」、
それがママの味。
それ以上とというのは、凄い褒め言葉だそうです。

髪を切りに行って、終わったら言ってみてください。
"It is better than my mom's."
何が起こるか 責任は持てませんが…。(笑)

Monday, March 11, 2013

誇りに思うこと

料理人の仕事とは、極めて地味なものだとおもいます。
フライパンにお酒をいれて、大きな火柱がたちあがるフランベ。
西洋料理の華ですが、あんなことほとんどしませんね(苦笑)。
下準備や掃除、配達されたものを片付ける。
そんな地味な部分が思いの外、多いんですよ。

誤解を恐れずに言いますが、
料理人は美味しいものを作って当然という意識があります。
だって私なんて料理しか出来ませんからね。
よく冗談で言うのですが、
メール等で使うコピーペスト(通称コピペ)つい最近憶えましたからね…。
(うわー恥ずかしい!!)

それくらい料理しか出来ないわけですよ(涙)
ですから、そうそう自己満足なんてことはありませね。
会計士さんがいちいち計算を終えるたびに、
悦に入ることはないと思うんですよ。

そんな中でも何度かは、自分のしたことを少し誇りに思ったことがあります。
10数年前まだ私が料理人かけだしのころ、
いとこの子(当時彼は7~8歳でした)に、あるパスタを作りました。
時は経て、数年前に日本に一時帰国した際に、
大学生になったその子(イケメン大学生になっていた)と再会しました。
その前日に、彼は母である従姉妹に
またあのパスタ(私が作った)が食べたいな〜と、漏らしていたそうです。

人のとってはすごく小さなことかもしれませんが、
十数年も私の料理を覚えていてくれたなんて
料理人冥利に尽きるな〜と感激しました。
少し自分を誇らしく思えた瞬間でした。

「人の記憶に残る」
そんな料理をこれから何度作れるのでしょうか?
皆さんの記憶に残る料理、
フェースブックで教えてくだい。

www.facebook.com/CooCookingSutdio







Wednesday, February 13, 2013

これさえあれば

























義父母や父がことある時(孫達の誕生日等々)に
荷物やプレゼントを送ってくれます。
その時に私も便乗して、とある料理雑誌を送ってもらっています。
雑誌の大半は料理人向けのマニアックなものなのですが、
中に『味な人』というコラムがありました。
(大好きだったのですが、残念ながら終わってしまいました。)

著名人、有名人に
食にまつわるインタビューをするというものなのですが、
その中で必ずゲストにとっての
『これさえあれば』はなんですかと?尋ねます。
料理好きのある人にとっては『塩』であったり、
またある人は『たまご』であったり…。

その中で非常に印象的なものが一つありました。
スイスの高級時計会社の社長(美食家としてたいへん名高い方だそうです)が
『ワイン』と『あと一人』と答えていたことです。
(一つだけじゃないじゃない、とつっこみたくなる気持ちは置いておき…)
まさに正鵠を射た答えだな〜と感心してしまいました。
どんなに美味しい食べ物をたべても、一人っきりでは味気ないですもんね。

ちなみに橋本にとっての『これさえあれば』は
『ビール』と『ワイン』と『あと一人』ということで…。(三つもかよっ!?苦笑)
ビールを取るかワインを取るか長年さんざん悩んだのですが、
未だに答えが出ず… 降参です。
皆さんにとっての『これさえあれば』、ぜひface bookにて教えて下さい。

http://www.facebook.com/CooCookingSutdio?ref=hl